「沈黙」主人公モデルのキアラ神父墓碑

2017年2月23日 更新

平成29121日、遠藤周作の小説「沈黙」を原作とした、マーティン・スコセッシ監督による映画「沈黙 サイレンス」が日本で公開となりました。

映画のポスター
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「沈黙」の主人公であるロドリゴ神父のモデルとなったのが、17世紀のイエズス会宣教師であったジュゼッペ・キアラ神父です。キアラ神父の墓碑は、調布サレジオ神学院構内に所在し、市指定有形文化財(歴史資料)です。

ジュゼッペ・キアラ神父

ジュゼッペ・キアラ神父(1602年生・1685年没)は、イタリアのシチリア島生まれのイエズス会宣教師で、遠藤周作の歴史小説「沈黙」の主人公ロドリゴ神父のモデルとして知られています。
江戸幕府のキリシタン弾圧が一段と厳しくなっていた寛永20年(1643)、イエズス会の神父らとともに禁教政策下の日本に潜入を試みました。その目的は、イエズス会日本管区長代理で棄教したクリストヴァン・フェレイラ神父を救出することでした。しかし上陸直後に筑前国大島で捕えられ、江戸小日向のキリシタン屋敷に収容された後、拷問に耐え切れず棄教し43年間幽閉された末、84歳で病死しました。キアラ神父は棄教したと伝えられますが、史料によれば最期まで心の中では信仰を保っていたとされます。

ジュゼッペ・キアラ神父墓碑

キアラ神父が病死した翌日、遺体はキリスト教では禁忌(きんき)である火葬にされ、戒名「入専浄真信士」が与えられ、小石川無量院に葬られました。その後、笠の形が司祭帽のような一風変わった墓碑が建立されました。戒名「入専」は「ジュセン」と読み、キアラ神父の「ジュゼッペ」から取ったものと考えられます。小石川無量院から雑司ヶ谷霊園、練馬サレジオ神学院と所在地を変遷し、現在の調布サレジオ神学院構内へと安置されました。
キアラ神父の墓碑は、江戸時代の鎖国禁教政策という歴史と、それに関わる人物を物語る遺品として学術的価値の高いものであり、キリシタン墓碑研究の上でも重要であるとして、平成28(2016)129日に市文化財に指定されました。

年代

江戸時代前期 貞享2(1685)

所在地

調布市富士見町3-21-12 調布サレジオ神学院構内

ジュゼッペ・キアラ神父墓碑の写真

外部リンク

調布市観光協会公式サイト「調布観光ナビ」(外部リンク)

このページに関するお問い合わせ

教育委員会教育部 郷土博物館
電話番号:042-481-7656
ファクス番号:042-481-7655

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