トップページ > 観光・文化・スポーツ > 歴史・文化財 > 文化財 > 国指定・登録文化財 > 深大寺で国宝白鳳釈迦如来像奉迎式が開催
印刷
ページ番号:2374
掲載開始日:2017年5月26日更新日:2017年5月26日
ここから本文です。
深大寺で国宝白鳳釈迦如来像奉迎式が開催
深大寺銅造釈迦如来倚像の帰還をお祝いして式典が開催
国宝に指定されることが決定した銅造釈迦如来倚像(どうぞうしゃかにょらいいぞう)が東京国立博物館から深大寺に帰還することを祝って、5月21日に、深大寺で法要が営まれました。
あざやかな装束をまとった僧侶衆、美しい調べを奏でる雅楽の奏者、かわいらしい稚児衆のほか、深大寺が創建された奈良時代をイメージした天平服をまとった関係者や、古代の式典の際に掲げられた幡というのぼり、銅造釈迦如来倚像模造像(どうぞうしゃかにょらいいぞうもぞうぞう)などが参道を練り歩き、きらびやかな時代絵巻が繰り広げられました。
お練り行列が本堂前庭に到着した後は、国宝慶讃庭儀大法要厳修(こくほうけいさんていぎだいほうようげんしゅう)という法要が営まれました。住職をはじめとした僧侶衆による息のあった仏教曲の唱えの響きは、厳かさの中にも美しさがあり、集まった多くの観衆は30度という暑さを忘れて聴き入っていました。
来賓祝辞は、文化庁長官代理、調布市長、天台宗務総長、奈良国宝館館長といった銅像釈迦如来倚像(どうぞうしゃかにょらいいぞう)に関わる各分野の代表者が国宝指定についてのお祝いを述べました。
住職の挨拶では、銅造釈迦如来倚像(どうぞうしゃかにょらいいぞう)の国宝指定の慶祝が、深大寺や調布、多摩地域のみならず世界的な慶事として広がりを持つようにと述べられ、それとともに世界の平和についても祈念され、会のしめくくりとされました。
式典の後は、帰還した銅造釈迦如来倚像(どうぞうしゃかにょらいいぞう)の特別拝観が釈迦堂で行われました。銅造釈迦如来倚像(どうぞうしゃかにょらいいぞう)と同様に白鳳仏(はくほうぶつ)として知られる香薬師(こうやくし)(新薬師寺)・聖観音菩薩像(しょうかんのんぼさつぞう)(鶴林寺)の模造像が、釈迦如来倚像の脇侍として安置されている様子は、国宝としての荘厳さをより高めていました。
国宝として輝きを増す銅造釈迦如来倚像(どうぞうしゃかにょらいいぞう)の拝観に、若葉の薫る古刹深大寺にぜひ足をお運びください。