市長コラム「手をつなぐ樹」第19号 一本の傘

2003年8月20日 登録

調布市長 長友貴樹の写真

一本の傘

 本当に今年の梅雨は長かった。梅雨明け後も台風の影響などで、例年に比べて夏場の日照時間の少なさが気にかかる。農作物の生育に大きな支障が無いことを切に願いたい。
 雨の時期は、ともすると鬱陶(うっとう)しさに気が滅入りがちになるものだが、その中で先日、私自身は心暖まる体験をさせていただいた。
 都内で公務があり、調布駅に降り立ったのは午後8時過ぎだった。南口で路線バスの停留所の方を見ると、運悪くバスはちょうど発車したところ。雨なので、「しょうがない、タクシーを利用しよう」と乗り場に並んだら、折悪しく雨足が急速に強まってきた。「まいったなあ、傘を持ってない」。上着を脱いで頭にかざそうとしたその瞬間、前に並んでおられた私より年配らしき上品な女性が、「一緒にどうぞ」と傘を差し出してくださった。そのご好意に甘えることにより、幸運にも濡(ぬ)れねずみをまぬがれた。そればかりか、ご自分が一台前に乗り込まれる際に、「安いものですから」と、ビニール傘をいただいてしまった。
 人情いまだ地に堕(お)ちず、との思いを深くした次第だ。名前も伺わずに誠に恐縮に存じており、もしこの拙文がお目にとまれば心からお礼申し上げたい。

調布市長 長友貴樹

 

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