市長コラム「手をつなぐ樹」第199号 深い喪失感の中で

2012年8月5日 登録

深い喪失感の中で

 考えてみればこの10年間に、「新選組」や「ゲゲゲの女房」の放映、またFC東京や皇風(きみかぜ)関の活躍など、我々は幸運にも調布市をPRする多くの素材に恵まれた。その好機を逃すまいと、市を挙げてさまざまな事業に積極的に取り組んできたのだが、先日、それらの業務の中核メンバーの一人であった職員が病魔に侵され不帰の人となった。まだ50代になったばかりの若さで。
 彼とは、よく企業や団体訪問をしたものだ。夕方、仕事が一段落して、心地よい疲れを全身に感じながら二人で飲んだビールの味は格別だった。話題は私的な内容にも及び、当時中学生だったご子息がテニスで好成績を収めていることに触れた際の、目を細めた彼の本当に嬉しそうな顔を今でも鮮明に覚えている。
 その一人っ子の息子さんも立派に成長されて、今は大学生となられている。しかし、それだけに、社会に巣立つ日をどれだけ楽しみにされていたことだろうか。生前、奥様には、なんとしてもあと2年は頑張りたいと洩らされていたそうだ。その心情、まことに察するに余りある。
 立派な礎石を築いて彼は静かに旅立ってしまった。さわやかな余韻を残して。今はただ、深い喪失感の中で、彼が丹精こめた事業をより大きく育てていかなければと思うばかりだ。

調布市長 長友貴樹

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