市長コラム「手をつなぐ樹」第145号 わからなかった、あの頃は

2009年10月20日 登録

調布市長 長友貴樹の写真

わからなかった、あの頃は

 ある高校の周年行事に出席した。
 昭和初期の創立以来今日まで80年。その間、学校関係者はさまざまな困難を体験され、特に戦争直後の昭和20年代には学園を維持することに大変なご苦労があったとのこと。先人のスピーチに苦難の歴史を垣間見る思いがした。
 式典は進行し、学園の歴史を紹介するスライド写真が舞台の大スクリーンに写し出される。それを見ながら私は思わず胸に迫るものを押さえ切れなかった。その式典には市長として、学園を取り巻く環境との縁で招かれた側面もあるが、実は同校は私の母校でもあったのだ。
 母校とは言ってもその学校に通ったのは高校の最後1年程度。当初入学した学校になじめず親の転勤もあり転校したのだが、環境を変えても依然、私は鬱々とした日々を過ごしていた。その責任はすべて自分にあるものの、出口の見えない日々は本当に苦しかった。スクリーンに往時のキャンパスが写された瞬間、40年近く前のあの苦しさが急にこみ上げてきた。
 浪人を経てやっと大学にたどりついた時の安堵(あんど)感を今も忘れない。すべてが順調な青春時代を過ごす人などほとんどいない。もっとも、それに気づかずもがくからこそ青春なのだろう。

調布市長 長友 貴樹

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