市長コラム「手をつなぐ樹」第167号 冬木立(こだち)を前に

2010年12月5日 登録

調布市長 長友貴樹の写真

冬木立(こだち)を前に

 先日、また馬齢を重ねた。さすがに今や、たいしてめでたくもなし。ただ、祝日なので家族を含めて周囲の人に比較的覚えてもらいやすいのは幸運というべきか。
 今年は小春日和の日がきわめて多かったと感じたのは私だけだろうか。誕生日前後も仕事で市内各地をまわっていると、うららかな日差しの中で思わず足を止めて見入ってしまいそうになる美しい光景に何度も出くわした。紅(あか)や黄の原色鮮やかな葉をまとう木々が緑樹とともに織りなす色のハーモニーは、本当に心を和ませてくれる。
 昔学校で、紅(黄)葉は葉緑素が分解しておこる化学現象だというようなことを習った記憶がおぼろげにあるが、私は生来、あまりそのような無粋な(?)知識は必要としたくない部類の人間だ。ああ綺麗だ。それで十分。
 しかし、そのようにあでやかな木々も、一瞬のちには寒々しい冬木立となってしまう。
 すでに葉を落とした並木の間を一人で歩く時、若い頃だとおそらくコートの襟を立て、足早に目的地を目指すだけだったろう。その風情を楽しむような感情はついぞ記憶にない。だが今は、荒涼として寂しげな情景にも何かそこはかとない安堵感を覚えることがある。おもしろいものだ。

調布市長 長友貴樹

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