市長コラム「手をつなぐ樹」第171号 情報伝達のもたらすもの

2011年2月20日 登録

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情報伝達のもたらすもの

 科学技術の進歩は常に歓迎すべきことと言えるのだろうか。
 たとえば電話や腕時計が社会全般に広く普及したのは20世紀のことだ。換言すれば、僅か数十年前までは、対人関係においても直接会う以外には急を要する案件を伝えるすべが無かったわけだし、その待ち合わせの時刻を定めることも容易ではなかったことになる。ただ、そのような環境を想像すると、とても暮らしていけないと思う反面、なにかほっとする安堵感のようなものを覚えることも事実だ。今は、地球の裏側にいても携帯により捕まってしまうのだから。
 そして、携帯電話及び不特定多数を対象とする通信手段のめざましい発達により、一国の体制が打倒されてしまうのだから、すごい時代になったものだ。
 しかし、体制が変わることの意味は単純ではない。確かに、非民主的な抑圧政治が続いていたとすれば変革は必要だっただろう。だが、その後の新たな社会が、あらゆる意味で国民にとってより良いものになるとは限らない。80年代にフィリピンでは、「民衆革命」によりマルコス体制が倒されアキノ政権が生まれたが、結局マルコス以前の支配階級が復権したにすぎず経済は停滞した。情報伝達の意義を確認するためにも、今回の政変後の各国の推移を見守りたい。

調布市長 長友貴樹

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