市長コラム「手をつなぐ樹」第181号 ビスクラの人々

2011年9月20日 登録

調布市長 長友貴樹の写真

ビスクラの人々

 9月11日で東日本大震災からちょうど半年。被災された多くの方にとっては、ご不便な日常生活の中であっという間の時間の経過だったことだろう。
 また、同日は奇(く)しくも、あの2001年のアメリカにおける同時多発テロから丸10年が経過した日でもあった。
 無辜(むこ)の民(たみ)という言葉があるが、罪のない人が、どうしてこのような理不尽な目に遭(あ)わなければならないのだろう。
 私は、人生に不条理さを感じる時、しばしばある光景を思い出す。今から約30年前に仕事で訪れたアフリカ、アルジェリア。サハラ砂漠の突端に位置するビスクラという田舎町。電気こそ存在したが、およそ何の娯楽施設も無く、宗教の戒律により酒も存在しない。人々は夕食を済ませたあと親戚の家に集まり、お茶を飲みながら静かに談笑することが唯一の楽しみだという。そして、誰かが困難に直面した時には自然にみんなで助け合う。
 その体験を通して、人間の根源的な営みについて深く考えさせられたものだ。
 人は支え合って生きている。不幸に見舞われたときには、物質的支援もさることながら、精神的サポートが極めて重要となる。利便性の高いまちづくりを進行させながらも、決してぬくもりを希薄にしてはならない。

調布市長 長友貴樹

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