市長コラム「手をつなぐ樹」第189号 本気の対話を

2012年2月5日 登録

調布市長 長友貴樹の写真

本気の対話を

 どうしても突飛な言い方になってしまうが、昨年来、日本の若者が心配だという気持ちが徐々に募ってきた。それは今の20代以下の人にとって、生涯大きなトラウマ(註)にもなりかねないような社会事象(大被害をもたらす自然災害や長期化する不況下での悲惨な事件など)が、出生以来あまりにも続きすぎているように思われるからだ。
 たとえば、阪神淡路大震災が全国民に与えた衝撃は計り知れず、生涯これを上回る天災はあり得ないと思われたが、僅か16年後に、1000年に1回ともいわれる未曾有の大災害が再び国内で発生してしまったのだ。
 ふと思う。このような生涯絶対に忘れ得ない負の記憶が人間形成に及ぼす影響はどの程度のものだろうかと。大人でさえも容易に払拭(ふっしょく)できない心の痛みが子どもに与えるダメージはどれほど大きいものなのだろう。加えて、彼らはものごころついて以来、右肩下がりの元気のない日本しか知らないのだ。
 若い世代を盲目的に甘やかすつもりは毛頭ないが、彼らの育った環境に対する一定の理解はあってしかるべきだ。それなしに、「留学忌避とは夢がない」などと批判してみても年長世代との溝はさらに広がるばかりだ。
 次代を担う彼らとの本気の対話が今こそ必要とされている。

調布市長 長友貴樹

(註)精神的外傷。後遺症として残るような心理的なショックや体験。

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