市長コラム「手をつなぐ樹」第219号 出迎えの傘

2013年7月5日 登録

調布市長 長友貴樹の写真

出迎えの傘

 「あめあめ ふれふれ」の歌、正確には「あめふり」のメロディーおよび歌詞は多くの方がご記憶のことだろう。母親が蛇の目傘で迎えに来てくれることを無邪気に喜ぶ子どもの心情を思い浮かべるだけで、誰しも微笑ましい幸せな感情に包まれる。北原白秋、中山晋平コンビによる名曲だ。
 そう言えば、わが幼少期にも傘の思い出はある。小学校低学年の頃だったろうか。当時住んでいた団地のすぐ前、徒歩数分のところにバスの停留所があったのだが、夕方になって急に雨が降り始めた時など、母親に頼まれてよく父に傘を持っていったものだ。自宅に電話もない時分、どうやって帰宅時刻を特定したのか覚えていないが、嬉しそうな父親の顔は今でも脳裏に焼き付いている。傘も今よりは貴重品だったあの時代。修理をして大事に使っていた。
 傘が貴重だっただけではない。家庭内の唯一の娯楽は小さな白黒テレビ。また、夏の熱帯夜にタイマーの無い扇風機を止めれば、寝苦しいなどという生易しいものではなかった。
 昭和30年代前半、日本全体がまだまだ貧しく、生活は今と比べようもなく不便だった。だが、それだけに家庭内にも社会にも肩を寄せ合う温かみが満ちていたようにも思える。皆さんの思いはいかがでしょうか。

調布市長 長友貴樹

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