(10月8日発表)「河野通勢 その描写と想像の世界」展

2014年10月8日 登録

リアルな画から、紡ぎ出される物語 多くの作品を一堂に見られる貴重な機会

開催期間

平成26年11月9日(日曜日)まで 午前10時から午後6時まで(休館日 10月27・28日)

会場

調布市文化会館たづくり1階展示室(京王線調布駅南口徒歩3分) 入場無料

内容

河野通勢(こうの・みちせい)は、武者小路実篤らの雑誌「白樺」に強い影響を受けた岸田劉生が立ち上げた草土社に参加した画家です。細密な描写と物語性に富んだ特異な画風で、強い個性を発揮し、「大正の鬼才」と呼ばれました。また大正時代後期以降本の装幀・挿絵を手がけ、特に昭和に入ってからは新聞小説の挿絵で人気を博しました。
武者小路実篤とは「白樺」の活動を通して交流を深め、その仕事や、創作に対する姿勢や人柄を慕っていました。特に、昭和4年に岸田劉生が死去してからは、河野にとって実篤は最もよき理解者であり、心の支えとしていました。
河野の作品は、技法・表現方法ともに幅が広く、油彩、水彩、素描、エッチング、日本画、また挿絵ではペン画もあります。描く主題も多岐にわたり、それぞれの主題によって画風ががらりと変わるほど多才でした。
河野通勢は2008年の回顧展で再評価され、近年注目されていますが、まとまって所蔵している美術館がないため、これだけの作品数と種類を一度に見られるのは大変珍しく、貴重な機会です。

風景

風景では、油絵でも糸のように細い線で細かく描き込んでいます。生まれ育った長野市裾花川周辺の自然と対峙して描いた膨大なデッサンは、木の枝や葉がうねるように描かれ、実景の中に暗示的な人物が描き込まれるなど、単なる写生にとどまらない物語性を持ち、見る者に緊張と不安を感じさせる不思議な雰囲気を持っています。

聖書画

9歳で洗礼を受け、生涯ハリストス正教会の熱心な信者だった河野は、聖書を題材とした作品を、油彩・素描・エッチングと様々な技法で数多く描きました。河野の聖書画は、聖書に対する深い理解に基づいて描かれ、細部まで宗教的意味をもつ描写がされています。

エッチング

河野はエッチングの制作にも力を注ぎ、大正期の版画家として、技術の高さ、作品数の多さで群を抜いています。聖書画、挿絵のほか、関東大震災直後の東京の各所の様子をルポルタージュした震災図は、戯画的な表現で臨場感をもってその場の状況を伝える貴重な記録となっています。

挿絵

大正後期から本の装幀・挿絵も数多く手がけ、武者小路実篤「井原西鶴」、長与善郎「項羽と劉邦」など白樺派作家の著書の装幀・挿絵のほか、昭和初期には白井喬二「富士に立つ影」など新聞小説の挿絵で活躍しました。河野の挿絵は、文学作品の深い読み込みと綿密な時代・風俗考証とによって、独特の世界を作り出し、人気を博しました。

関連事業

ワークショップ「文庫本をハードカバーにしよう!」

本の装幀や挿絵を数多く手がけた河野通勢にちなんで、製本の基礎を学び、本作りの楽しみに触れていただきます。お気に入りの文庫本1冊をご持参下さい。

  • 講師 岡野暢夫氏(製本工房リーブル)
  • 日時 10月8日(水曜日) 午後2時から4時
  • 会場 調布市文化会館「たづくり」11階 第2創作室
  • 定員 20名
  • 参加費 540円
  • 申し込み 電話で実篤記念館まで。先着順。

講座「河野通勢の聖書画を読み解く」

河野通勢は、9歳で洗礼を受けてハリストス正教会の信者となり、生涯帰依しました。熱心な信者であった河野は、幼少から親しんだ聖書を題材とした作品を、 油彩・素描・エッチングと様々な技法で、数多く描いています。河野が描いた場面や示された暗示について、聖書と美術をつなげる活動で注目されている講師に 解説いただき、作品の意味するものをより深く理解する機会とします。
講座会場では、展示作品以外の聖書画も特別にご覧いただきます。

  • 講師 町田俊之氏(バイブル・アンド・アートミニストリーズ代表)
  • 日時 10月18日(日曜日) 午後1時30分から3時
  • 会場 調布市文化会館たづくり10階 1001学習室
  • 定員 30名
  • 参加費 無料
  • 申し込み締切 10月8日(水曜日)必着

講演会「河野通勢に見る 文学の挿絵」

河野通勢は、本の装幀・挿絵も数多く手がけ、武者小路実篤「井原西鶴」、長与善郎「項羽と劉邦」など白樺派作家の著書の装幀のほか、白井喬二「富士に立つ影」など新聞小説の挿絵で活躍しました。綿密な時代・風俗考証と文学作品への深い読み込みによって河野が生み出した独特の挿絵の世界について、出版文化や明治版画史を専門に研究を重ねてこられた講師に、その魅力をお話しいただきます。

  • 講師 岩切信一郎氏(新渡戸文化短期大学生活学科教授・美術史)
  • 日時 11月8日(土曜日) 午後1時30分から3時
  • 会場 調布市文化会館たづくり8階 映像シアター
  • 定員 100名
  • 参加費 無料
  • 申し込み締切 10月25日(土曜日)必着

ギャラリートーク

展示を見ながら、見所やエピソードなどを解説します。

  • 解説 福島さとみ(当展担当)
  • 日時 10月4日(土曜日)・11月1日(土曜日)午後1時30分から2時30分
  • 解説 一般財団法人調布市武者小路実篤記念館次長・本展担当学芸員
  • 会場 調布市文化会館たづくり展示会場
  • 参加費 無料
  • 申し込み 不要。直接会場へ

行事申し込み方法

往復はがきの往信面に

  1. 希望する講座名(同内容で2回開催の講座は希望回も
  2. 応募者全員の氏名(ふりがな)
  3. 年齢
  4. 郵便番号
  5. 住所
  6. 電話番号
  7. 返信面にご自身の宛先

を明記の上、締切日必着で実篤記念館までお送りください。
応募者多数の場合、市内の方を優先して抽選。調布市外在住で該当する方は、応募時に学校名または勤務先名を明記して下さい。
一つの講座につき1枚。1枚につき2名まで応募可。ただし、応募者全員の必要事項を記入。
(注)締切後、定員に余裕がある場合は、締切り日翌開館日午前9時から開催全日午後5時まで電話で受付ます。(定員になり次第締切)

申し込み・問い合わせ

一般財団法人調布市武者小路実篤記念館

このページに関するお問い合わせ

一般財団法人調布市武者小路実篤記念館
電話番号:03-3326-0648
ファクス番号:03-3326-1330
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