(5月19日発表)講演会「武者小路実篤「真理先生」を読む」

2015年5月21日 登録

武者小路実篤生誕130年記念講演会

本年は、1885年に生まれた武者小路実篤の生誕130年になります。
これを機会に、武者小路実篤はどのように考えたか、目指した所は何かについて考察する講演会を開催します。
講師の米山禎一氏は、長年実篤研究に取り組まれ、昨年その成果をまとめ、大著「武者小路実篤の仲間達 実篤との合奏」を刊行されました。
米山氏は、後期の代表作である小説「真理先生」には、武者小路実篤の考え方がすべて凝縮されているといいます。 「真理先生」は、昭和24年から25年にかけて、実篤が提唱・主宰した総合雑誌「心」に連載され、26年に調和社から刊行されると、八ヶ月で10版を重ね、一万部以上が売れるベストセラーとなった小説で、現在も文庫本の刊行が続いています。
道学者のような真理先生、雑草や石ばかり描き「石かきさん」と呼ばれる馬鹿一、書家・泰山とその兄で人気画家の白雲ら、老境の芸術家たちが山谷五兵衛を介して関わり合い、各々へ変化をもたらす様を描く中で、登場人物の言葉に託して実篤の思想が語られます。
実篤は、「出て来る人物は殆ど僕の分身であるが、僕の一面が誇張されている所もあり、いくらか理想化されている所もある。」と書いています。
実篤が「真理先生」で示した誠実と真理と理想は、時代と社会が変化しても変わらず読者の心に響き、大切なものは何かと問いかけています。講演では、次のような内容を話します。

公演内容

  • 「真理先生」発表の舞台となった雑誌「心」創刊前史として、白樺時代(明治43年から大正12年)に強く戦争に反対した実篤が、第二次世界大戦に協力したと見なされ、公職追放を受けたのはなぜか。指摘を受けた行動と発言の解釈と、その原因を考察。
  • 雑誌「心」の成り立ちと重要性。
  • 小説「真理先生」を含む「山谷もの」の、「口からでまかせ」をいう山谷五兵衛の話を聞き手の小説家が読者に披露するという構造と、登場人物それぞれが持つ意味。
  • 「真理先生」で語られる思想について、大正8年に書かれた「幸福者」など以前の作品との対比。
  • 河盛好蔵、亀井勝一郎らの評価の検証。
  • 「真理先生」作中で用いられる「真理」「自然」「神」「人類」「大願」などといった言葉の、実篤における意味の分析。
  • 「真理先生」の筋の複雑さと、実篤の心と頭の使い方。
  • 作中の真理先生の二つの演説について、重要なポイントを取り上げ、平易な言葉の中に込められた深い思索を読み解くことで、実篤の思想を知る。
  • ベストセラーとなる要因となった、実篤の安定した静謐な心境と、実感重視の考え方。

日時

5月24日(日曜日)午後1時30分から3時まで

会場

文化会館たづくり601・602会議室

講師

米山禎一氏(台湾大学元教授)

定員

48人

参加費

無料

申し込み

電話で武者小路実篤記念館へ 

このページに関するお問い合わせ

武者小路実篤記念館
電話番号:03-3326-0648
ファクス番号:03-3326-1330
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