市長コラム「手をつなぐ樹」第293号 聞きたかないよ

2017年2月5日 登録

調布市長 長友貴樹の写真

聞きたかないよ

 「市長自身で退庁の定時アナウンスをしているんですか」。新聞報道を読まれた何人かの市民の方から問われた。ご苦労さん、もしくは、そこまでやるんですね、という口調で。
 あえて正直に申し上げると、残業縮減を促す放送を始めようという職員のアイデアには即座に賛同した。しかし、私が自らアナウンスを担当することについては、当初丁重に、だが断固としてお断りした。何故か。理由は簡単だ。私は30年近くサラリーマン生活を送ってきた人間だ。その間、心ならずも日々残業が続く時期も当然あった。その頃を思えば、「残業で疲れた時に、誰が(残業の元凶である)トップの声なんか聞きたいもんか。好きで残ってるわけじゃない」と反発されることが容易に想像されたからだ。
 「モーレツからビューティフルへ」。日本人の働き方、あるいは人生観に再考を促したキャッチコピーが一世を風靡(ふうび)したのは、高度成長真っ只中の1970年だった。国を豊かにするために、ハードワークが当たり前とされた時代にあって、そのような問題提起がなされたことを大いなる感慨を持って思い起こす。
 アナウンス開始後に若手職員に感想を聞くと、「疲れた時に、市長の声を聞きたくはありません」。ああ、やっぱり。「だから、聞く前に帰ろうと思います」。そうかそれなら、ま、いっか。

調布市長 長友貴樹 

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