東京1964「私たちが見たオリンピック」(市報ちょうふ平成29年3月5日号)
2017年3月7日 登録
得意のスペイン語を活かした通訳の仕事
ユニフォーム姿の野和田さん
野和田リー子さんは、東京の五日市から南米ブラジルに移住した父の仕事の関係で、ブラジルのバストス日本人移住地で生まれました。その後、移り住んだパラグアイはスペイン語圏でしたが、日本の軍国教育も受けたので、日本語もしっかりと勉強しました。戦後になって、JICA(ジャイカ)(国際協力機構)で働き、日本人の同僚と結婚し、27歳の時に初めて日本へ来ました。
東京オリンピック開催に当たり、スペイン語通訳者を派遣するよう勤務先に要請があり、野和田さんに白羽の矢が立ちました。配属されたのは、選手村のインフォメーションセンターで、ほかのスペイン語通訳者からも頼りにされる存在でした。
また、東京の次のオリンピック開催地メキシコ・シティから視察のために訪れた選手村の運営責任者の通訳として、選手村運営をくまなく見ることができました。責任者のカルメンさんから「日本人の素晴らしさをメキシコにぜひ伝えたい」と、メキシコ行きを要請されましたが、子育ての最中だったため実現しませんでした。
オリンピックを通して世界各国の人の日本に対する認識が変わり、日本を理解してもらうことにつながったと思っています。
思い出写真や体験談募集
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