市長コラム「手をつなぐ樹」第322号 真に豊かな人生のために

2018年5月20日 登録

調布市長 長友貴樹の写真

真に豊かな人生のために

 日本が経済大国であることは言うまでもない。名目GDP(国内総生産)は世界の200近い国の中でアメリカ、中国に次いで第3位なのだから。
 それでは、日本人は豊かだろうか。それについてはさまざまな見解があることだろう。たとえばIMF統計によると、2017年の一人あたりGDPでは、日本は世界の25位であった。
 一人あたりの所得が高いのはどのような国か。日本より上位のベスト20の中では、欧州諸国が13カ国を占める。そしてその大半は、北欧やベネルクスまたスイス、オーストリアといった中小国だ。大国の英独仏伊はそれより下位で、ほぼ日本と同水準になっている(註1)。
 欧州中小国の人口は、大体500万人から1000万人程度。したがって、国際的発言力は決して大きいとは言えず世界規模では比較的地味な存在だ。しかし、生活水準は極めて高く、効率的な労働環境の下で、趣味や社会貢献に費やす時間も十分に確保することができる(註2)。それゆえに、生涯を通じて充実した人生を実感する人々の比率も日本より高いようだ。
 それらの国にも、それなりに社会的な問題が存在するのだろうが、わが国で働き方が問題視される現在、他国の例も参考にしつつ、人生の真の豊かさを享受するための過去にとらわれない議論が必要ではないだろうか。

調布市長 長友貴樹

(註1)括弧内は国際順位。ルクセンブルク(1)、スイス(2)、ノルウエー(4)、デンマーク(10)、スウェーデン(12)、オランダ(13)、オーストリア(15)、フィンランド(17)、ベルギー(20)。イギリス(24)、ドイツ(19)、フランス(23)、イタリア(27)。ちなみに、米国(8)、ロシア(66)、中国(75)。
(註2)週あたりの労働時間は、欧米諸国はおしなべて35時間前後。日本も38時間で同水準にみえるが、他の先進国ではその労働時間に加える日本のような長時間残業はあまり例を見ない。また、日本の有給休暇消化率は世界最低レベル。

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