市長コラム「手をつなぐ樹」第324号 あのかち割りの夏

2018年8月20日 登録

調布市長 長友貴樹の写真

あのかち割りの夏

 夏の全国高校野球大会が100回目の開催を迎えた。一世紀に及ぶその歴史を振り返る時、多くの方が各時代におけるさまざまな思い出をお持ちのことだろう。
 私が、こども時代長く住んだのは大阪府豊中市。甲子園球場が隣の兵庫県に位置することもあって、幼いころから春夏の高校野球が身近な存在に思えていた。女学生による大会歌「陽は舞いおどる甲子園」(註)の合唱を耳にして春の訪れを実感することが毎年の常であったように。
 やがて中学生になると、どうしても、たとえ親の付き添いがなくとも甲子園で生の試合を見たいという欲求が強くなってきた。人生初めての単身の遠出だったかもしれない。梅田に出て、阪急から阪神電車に乗り換えて、西宮の甲子園まで1時間半ぐらいの道のりだっただろうか。現代なら小学生でもその程度の外出は普通なのかもしれないが、行動半径が極めて狭く、無論携帯電話なども存在しない時代では、多少の冒険だったと記憶する。
 今年ほどではないにしても、やはり8月の日差しは肌に刺さるほど強烈だった。握りしめたなけなしの小遣いで口にした甲子園名物かち割り(ポリ袋に入った氷水)のうまさを忘れない。
 半世紀以上前の光景を思い起こしつつ、あのような平凡なのどかさを与えてくれた平和の有難みを年を経るごとに一層強く感じている。

調布市長 長友貴樹

(註)春の大会歌は、1993(平成5)年から「今ありて」。

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