市長コラム「手をつなぐ樹」第333号 青い空へ夢を乗せて

2019年1月20日 登録

調布市長 長友貴樹の写真

青い空へ夢を乗せて

 兼高かおるさんが亡くなられた。おそらく私の世代以上でこの方の名を知らない人はいないだろう。
 兼高かおる世界の旅。昭和34年から31年間放送されたわが国の本格的な海外紀行番組の先駆けであり、大げさではなく、当時の日本における数少ない世界に開かれた窓であった。
 昭和34年と言えば、今年退位される天皇陛下のご成婚で日本中が沸き立った年であり、私はピッカピカの小学校1年生だった。その頃のわが国は、戦後まだ10余年で道路、下水道その他の都市インフラも全国的に未整備な一介の発展途上国であった。当然外貨も乏しく、一般の国民が自由に海外渡航するようなことは夢物語に近かった。そのような時代に世界中を訪れさまざまな国の日常を紹介するヒロイン兼高さんの姿を通して、国際的な活動に身を投じる夢を膨らませた若人が数多くいたことは想像に難くない。
 放送開始からちょうど60年経過した現在、日本はその間に目覚ましい発展を遂げ、世界中の情報が容易に得られ、海外旅行も極めて身近なものになった。
 それは大変素晴らしいことには違いない。しかし、海外を知ることにわくわくと胸ときめかせた往時の熱い思いが薄れることが国全体の活力低下を招かねばいいのだが。「パンナム青い空へ、パンナム夢を乗せて」。

調布市長 長友貴樹

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